Lullaby,Hushabye./さよならララ
すっかり秋。
映画に詳しい友人がいる。映画だけではない、小説もドラマもアニメも、いうなれば、「物語」に詳しい。
私レベルで最近観た映画の話なんかすると、必ず観てるし原作も知ってるし前作やら監督別作品やらやいのやいの出てくる。やいのやいの話す。
そして大事なことは、それらを嫌味なく話題にして一緒に盛り上がってくれること。マウントとったりしない、いや、マウントの取り方が正しく上手というべきなのかも。話してて楽しい相手は有り難い。もちろん過去の知識が重要なわけではなくて、目の前にある作品をめいっぱい楽しむ、その形のひとつとして。
そんな友人と『さよならララ』の話もする。
この作品はアニメオリジナルで原作がなく、現在進行中なので事前情報がまったくない。そんなに珍しいことじゃないと思うけど…いま個人的にこの形でアツいコンテンツ。毎週を楽しみに、先の見えない物語を読む。なにひとつ予測できず、ゆえにすべて輝いて見えていた小さな頃のよう。
(まあ、現作的情報として『人魚姫』はあるわけだが)
この物語の終着点はどこなのか。そこはかとなくヘビーな展開にちょっとビビっているが…
まぶたを閉じればそこに、ララがくるくる回ってる。
劇中2回、ララがくるくる回っているのを思い出す。この展開のそのタイミングでくるくる回っちゃうんだと印象に残ってる。なんだろうなんで面白いんだろう。これは物理か。2本足ではなく1本尾だから軸ができやすくて、横からの力が回転の力に変わりやすいのか。なんだかマジメに考えてしまう。これをあたりまえにマジメに考えてる人達が「ここでこう押されますよね」「そしたらこう、くるくる回りますね」「そうですね、くるくる回ります」とか話しながらシーンをつくったのかもしれないと思うと、無性に楽しくなってしまう。空想の中にあるあたりまえの理、コトワリでコダワリ。
先の読めない物語。因果の天秤の釣り合うところが見たいと、願わくば幸せな結末を迎えてほしいと、そしてもう1回くらいくるくる回るとこ見たいと、小さく祈る。