あの日見た花。/『The Ribbon Hero リボンヒーロー』

『The Ribbon Hero リボンヒーロー』を観てみた。

観る前から余計なノイズが胸を焼く。それでも自分なりの善し悪しを自分の中に持っておくために、観ておかなくてはいけない。

キャスティングの話はしない。しないことにした。

『リボンの騎士』をちゃんとは知らない。断片的に記憶はある。アニメの再放送か。なつかしアニメ特集か。コミックかもしれない。曖昧。それでも、最愛と言えなくても多くの断片が人生の中にある。そういう作品だ、そういう世代だ。そういう人生を愛しているのだと思う。だから観てみた。

だから思った。「これ『リボンの騎士』の意味あるのかな?」

シナリオの話。原作の物語は(記憶してる限り)「人間 対 人間」だったように思う。正義とか悪とか、愛とか陰謀とか。でも、今作は「人間 対 神(超常、または世界)」になってるんじゃないだろうか。面白いかどうかはさておき、プロット違いすぎないか。ちゃんと原作全編を知らない私にはわからないだけか?なんなんだあの異次元獣は。

超常の存在に国を滅ぼされたり神様扱いしたり。正体分からないのに生態には詳しかったり…これはあれか、自然災害のメタファーとかそういうやつか。それならそれで楽しみ方はあるけど…リボンの騎士で…?

うーん。

いやわかってるよ。「原案」は「原案」であって。わかってるけどさ。

やっぱり「リボンの騎士で?」のわだかまりは大きい。詳しくない私でも、気になってしまう。

なんというか、たぶん、

あれこれ言っても、きっと私はただ私のわがままで、「男装の麗人」が見たかっただけなんだろう。かつて宝塚的なアレに脳を焼かれた哀れな観客。令和最先端のアニメでいかなる華が咲くのか、それを期待した私にとってこれは純然たる裏切りであることは間違いない。そういう人は多いんじゃないか。味方なんていらんけど。

いうてもキャラデザインは好み。アニメーションは美しい。でもだからこそ、観たかった物語はもっと別にあったのだと、思う。

あとどうでもいいけど「ジュラルミン大公」とか「プラスチック様」とか出てこない。子供心にネーミング攻めすぎだろって記憶。出てこない。どうでもいいけどほんのりさみしい。