美しきものたちの伝説/『Glass Heart』

ドラマ「グラスハート」観了。

個人的な好みとして、天才の話は苦手らしい。

天才と関わると不幸になる。それが繰り返し描かれる物語だ。胸がきりきりと痛む。

傷つきながらそれでも信じ続けた者は救われて。痛みに耐えきれず裏切った者も、最後には救われる。それが本当の才能。

凡人を超えたところに天才がいて、天才の先に永遠があって、永遠の前に死が横たわる。そこに挑み足掻く天才たちの物語。

胸が痛む。私はそこにいない。天才に傷つけられることもない自分に。相手が天才かどうかすらわからずにふるい落とされるだけの自分に。どう転んだって本当の才能に救われることなどないとしか思えない自分に、嫌気がさす。

今はもういないあたし。自分の才能について夢中で必死で考えて闘っていた私はもういないのだ。私は私なりに全力を尽くした、なんてとても言えなくて。私の才能だったかもしれないものの死骸は朽ちることもなく、死ぬまでずっと視界の端で乾いて漂い続けるだけ。

私は私の人生に責任を持ちたくて、凡人の責任の持ち方しか考えられなくて。身の程をわきまえたふりをして、憧れを殺す。あんな生き方ができたらと憧れることも、今はできない。

あの脆く美しいキラキラのガラスの心。音楽は心を揺さぶる。音楽は世界を変える。音楽は死を超えて永遠に届く。音楽は私を殺す。それでも、音楽は魔法ではない。

ぐちゃぐちゃ書きすぎだ。ドラマはとても面白かった。男前たちが男前すぎて疲弊することを除けば(笑)、とてつもないクオリティのドラマだった。

宝石の輝き。それは今は私のものではないけれど。美しいことは、かろうじてわかる。