…だったらいいのに。/『火星人』

ジークアクスに夢中すぎて。でも他が無であったわけではない。

『小市民シリーズ』。これも心をザワつかせていた一因。

友人に『氷菓』を勧められ、原作読んでる途中に同原作者の『小市民シリーズ』のアニメ二期の主題歌がヨルシカだとお知らせされ。これは観ねばと、一期から見始め、同時に『氷菓』のアニメも観る。なにこれ忙しすぎ。

『氷菓』に関しては京アニさんへの思いが爆裂しすぎて冷静に観れない。よくない。『氷菓』についてはまた語る。

『小市民シリーズ』。変な作品だ。原作小説をまだ読んでいない。たぶん原作読んでからのほうがよかったんだろうな…『氷菓』も同じだ。

原作が至高の作品もある。メディアミックスで大成功の作品もある。良い作品に…いやそれもおおむねこちらの問題か…自分が出会えるときに、出会うべき形で出会える。これは重大だ。それを精査して吟味してから観始めるには、人生は短すぎる。体当たりで行くしかない。ダメなら反省する。それしかないだろ。

『小市民シリーズ』。綺麗なアニメだった。少し綺麗すぎるのかもしれない。傷とか毒とか、見せなくてもいいけど見せたほうがいい部分が、うまく伝わってこなかった気がする。でもあの綺麗さはあれでなくては現せなかったのかもしれない。私の心には残った。小山内さんの可愛さを忘れることは生涯ない。小山内さんカワイイ。

そのへんもこみこみで。『火星人』。2期のオープニング。

おしゃれ。圧倒的にオシャレ。アニメのオープニング(映像ヨルシカのロゴが組み込まれてる!)も、オリジナルのPVも、かっこよすぎて身動きが取れん。ずっと聴いてしまう。

ヨルシカさんはたぶん、外から見てる人にとってはだいたいいつも、ああヨルシカっぽい作品、ということになるんだろう。彼らにとっては微細な違いを、おお今回はこう来たか!って感じるのは、内側にいる人たちの贅沢で、やっぱり「自分がどっち側にいるのか」で、かなり違う。

「忘れてください」とも「太陽」とも「へび」とも違う。私にとってはまた新しいヨルシカ。

ずっと聴いてる。ずっと、火星を夢見る。

全然関係ないけど、昔好きだった『びんづめのうちゅう』という歌を思い出している。ちょっと違うけど、宇宙で、火星。この漠然とした「火星への想い」が、詩と声に溢れる。サイエンスフィクションでノンフィクション。本質は心。想像力が宇宙を創り、想像力が私を火星人にする。

本当は、だったらいいのに、だとしても。

ヨルシカは自由だ。歌詞と違う単語を歌ってたりする。変な合いの手(?)入れてきたりする。そしてそれが正解に思えたりする。全部はとても理解できない。2人とも怪物だ。危うくて怖くてでも超面白い隣人、みたいな感覚。

彼らに比べれば小さな小さな世界で、でも、私も誰かにとってそんな存在、だったらいいのに、なんて。