ブルーベルの花言葉/ヨルシカ『へび』
最近のヨルシカさん。
新曲『へび』。ずっと聴いてる。
最近のヨルシカさん。
『忘れてください』。
タイトルにも、MVにも、胸がぎゅっとなる。n-bunaさんがどこかのタイミングで言ってた、ここからは『どう忘れられていくか』だと。
こんなにも美しい夜を、あなたはいつか忘れるのだろうか。
『アポリア』。
アニメ『チ。』のイメージが重なる。どこにもない謎リズム。アポリアは人の、科学の歌。イメージの重なりが、そこに宇宙を思い起こさせる。
『太陽』。
清冽に、ただ太陽を、陽光を歌う歌。ゆっくりと。故に、だから。浮世離れした美しさは、段々と、遠くなっていく気がしていた。
「夏草」「春風」「月」「宇宙」「太陽」…段々と、段々と遠くなっていく…。
ヨルシカの認知が上がっていくとともに、段々と遠くなっていくような。世界そのものに近づいて、ゆえにあたりまえに、意識されなくなって、忘れられていくような。それを目指しているような。そんな気がして。
私は、忘れたくなかった。離れたくなかった。巧妙に足跡を隠していくその痕跡を辿りたくて。必死に聴いている。
そして『へび』。
タイトルを見た瞬間思い浮かんだのは「ウロボロス」もしくは「ヨルムンガンド」か。前述の思いがあったゆえ、「太陽よりも遠くへ行ったのか…」と思った。
世界そのもの、とこしえに続く円環をなす、へび。たしかにそれは、太陽よりも遠い。
でもn-bunaさんのコメントによればその要素は強くなく。
中国の漢詩のイメージとか、なんとか。
漢詩。植物の知識。そして蛇。
どれも詳しくない。苦しい。語れる言葉が、共有できる感覚が少ない。苦しい。
漢詩…古代中国の情景が、「胡蝶の夢」とか「壺中天」とかを持ってくる。宇宙に繋がる。物理宇宙ではなく観念宇宙、インナースペース。やはり遠い。やはり遠くへ行くのかヨルシカは。…いやこれも、所感。
ただ聴いている。静かな、ただ静かな、「ただそこにある」を感じさせてくれるような、特別でない一歩一歩。その中に過去の足跡があり、大切な思い出があり、故に、これからの変化がある。
泣きそうになる。こんなに柔らかくて優しいものがあるのか。
ネットを見ると、あれやこれやと考察されている。私は己の考えの浅さに打ちのめされる。他人は他人、自分は自分。わかってるけど。それがヨルシカの好きの発露なら、できるだけ負けたくはないのだ。忘れたくない、離れたくない。あとどれだけこうしていられるだろう…どうせ、忘れていく。どうせ、でも、あとすこしだけ。