浮世は初夢、ただ狂え。
今年は初夢覚えていられなかった。見たとは思うんだけど。
まあ寝てるとき見る夢に関しては、覚えてる限り大体悪夢だしいいや。しかも大体精神的にくるやつだし。
そこそこ小さな頃、大事な人を失う夢を見たことがある。
夢自体はSF仕立てで、その人の死を回避するために私はタイムマシンで過去に跳ぶ(!)。おそらく金曜ロードショーで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でも観たんだろうなー覚えてないけど。
細かいことは忘れたが、冒険の甲斐なくチャレンジは失敗に終わり、現代に戻ってきた私は大事な人の変わり果てた姿に絶望する。
しかも死んでいるのではなく「何か取り返しのつかないことになっている」感じで、なんというか名状しがたき状態、ただただ取り返しがつかないことだけはわかってるっていうあの夢特有の感じで。
目覚めてから、改めて本当に絶望した。
本当は自分がその人に消えてほしいと、そういうのを望んでるんだって、心の底に醜い汚い残虐なものがいるんだって、自分ではそれを否定できないんだって、子供ごころになんだかきっちりわかってしまったから。
だからたぶんそれ以来、夢診断だの夢占いの類は苦手だ。本当の自分なんて、教えられなくても知ってる、と、思ってる。
寝てるとき見る夢は自分の内側だ。そこに醜い自分がいるのは織り込み済み。だから目を開けて誰かと日常を重ねていける、だからより遠くを目指せる、はずなのだ。
新年好!!