しちがつついたち、はつうなぎ。
晩御飯が、職場でテンヤモノになった。
テンヤモノって店屋物って言ってみたかっただけだ。ウーバーイーツ的なやつ。私は日頃あんまりやらない。
貧乏性なもので、だったら私はコンビニでも行くかな…とも思いつつ、メニュー候補を横耳で聞いていたら、聞こえた。
「うなぎあるよ」
あ。あー…。鰻か…!!
ここ数日の酷暑である。キライじゃないのだが作業的、効率的にはほとほと参っている。なるほどそうだな、そうだったのだ…必要なのは「ひんやり」でも「さっぱり」でもなかった。「うなぎ」だ。
生理的に何が正解なのかはとんとわからないが、聞いた瞬間「これで勝つる!」モードに入った。
吉野家のテイクアウトの鰻丼。これで十分。これが十分。
今年の土用の丑の日がいつなのか。調べる気にもならぬ。猛暑、夏バテの予感、そこに鰻。タイミングは完全だ。今日が私の土用の丑の日だ、そうだろ?
バグった頭で鰻丼をぱくぱくしながら。暑すぎてやんなっちゃってる夏もやっぱ悪くはないなと、ひとりごちる。ふわふわの鰻がうまい。タレの染みたごはんが最高。奇跡か。こんなにごはんに合うものあるのか。
ちなみに、西の風情の雑なやつ、カッチカチに焼かれてタレにドボドボ浸かりこんだヤツも好きだったりする。雑もいいのだ、高級もいいのだ。とにかくうなぎだ。
しちがつついたち、はつうなぎ。
あとはスイカだな。良いタイミングでスイカに会えればそれでいい。ベタに行こうぜ、日本の夏!