永遠も半ばを過ぎて/KEY THE METAL IDOL

「KEY THE METAL IDOL」を観てる。

「KEY THE METAL IDOL」を観てる…!

ただただバカみたいにザワザワしながら。25年以上前のアニメなのだ。「OVA」だ。観てるのネットだけど。当時VHS。作品世界内でもVHS。あとDAT。

最近。

NetflixやAmazonPrimeを流れ流れてるうちに、私の何かが囁いたのだ。

「それでお前、『ナディア』はいつ観るんだい?」と。

確かにそうだ。時間があるうちに「ふしぎの海のナディア」を観ておきたい。そう思ってAmazonでナディア観始めた。面白い。面白いっていうか…懐かしさとか切なさとか愛しさとか心強さとかもういろいろ来すぎてすごい。

そして、そんないろいろが、一緒に連れてきた、囁き。

「お前もしかして『KEY』のこと、忘れちゃったのかい?」

おお。「KEY THE METAL IDOL」。…確かに忘れていた。確かに観ていたのだ。

そして恐らく…

ストーリーは思い出せる。だが、終わりが思い出せない。というかたぶん知らないのだ。恐らく私は、最後まで観ていない…

思い出した瞬間、頭の中で火花が散った。

あんなに気になってたのに。「これホントはどういうことなの?」の部分、回答にたどり着かずに止めていたのか。20年以上も…?

気付いたら落ち着かなくなってしまった。探してみるがNetflixにもAmazonPrimeにもない…。某動画サイトにあった!!これ違法だったりするのか?わかんねえごめんなさいそれよりもこれ完全か?ダイジェストだけとか最終話だけ観れないとかだったら泣くぞ。

かくしてドキドキしながら「KEY THE METAL IDOL」を観始めている。

そう、この、一見静かな物語の中の、内圧の高さ。ああ、岩男潤子さん。素晴らしい。

四半世紀を越えて(勝手に個人的に)、物語は結末を迎えようとしている。

当時盛り上がった気もするが、その後あまり語られていない気もする作品だ。観終わったところで何ということはないのかもしれない。だが。

忘れていたタイムカプセルを掘り出すように、知らずに熟成していた想いで、作品を観る私がいる。ここに小さな奇跡。

「ナディア」も並行して観てるので、感情が忙しい。懐かし固めである。