けれどそのくらやみのさきに/Seven Days to End with You

ここしばらく、スマホのゲームをやってた。

「Seven Days to End with You」スマホの有料ゲームアプリだ。有料と言っても課金制とかではなくて、パッケージングされたものを購入する(てことでいいのだろうか…言い方がわからない)。

スマホゲームなんてもう何年も、無料でもやってなかったのに、ネットで記事を見かけて速攻で買ってしまった。ピンときた。

悲しいのは、決してネタバレではなくても、概要を知ってしまったことだ。知らねばピンとくることもなかったのだから仕方ない、仕方ないが残念ではある。ジレンマ。

願わくば、何も知らずに始めたかった。このゲームの主人公がそうであるように。このワクワクを1%でも他人に委ねてしまったことが悔しい。そんなゲームだった。

そしてそんなモヤモヤがありつつも、面白かった。面白いというのとは少し違うのかもしれない。うまく言えないが、私の好奇心とか知識欲とかに響きまくるゲームだった。

そしてひと通り終わった。やれることは全部やり、及ばなかったところをネットで調べて補完し、楽しみ尽くした感はある。

あるのだが私はきっとまだ見落としている。調べればわかる。でももう調べたくない。この物語を自分だけのものにしたいのだ。

マルチエンディングの甘い罠。エンディングがどうかなんてもうどうでもよく、辿り着こうともがく時間だけが愛おしい。

きっとすぐに忘れるのだけど。あんなんやってたわーって半笑いで思い出すのだけど。

この手探り感。繋がりそうで繋がらない、見えそうで見えない、世界の形。それは私の生き方そのものなので、忘れても離れることはない。私が息をしている限り。