ライオンと魔女とトルコの喜び。/ロクム

ホワイトデーが近いので、チョコレート以外で食べたいお菓子のことを考えていた。

たしかなんかあったよなーと昔のメモ見てたら、「レモンローズロクム」なる言葉が出てきた。当時の「最近食べた中で1番美味しかった菓子」カテゴリー。あんま覚えてないが美味しかった、はずだ。→調べる。

「レモンローズ」はフレーバーで、「ロクム」。英語では「ターキッシュディライト」トルコの喜び。ピスタチオロクムとかある。トルコのお菓子。日本の「ゆべし」に近い…

そして検索するなり出てくる「ナルニア国ものがたり」のワード。これは大ヒットの予感…!

「ナルニア国ものがたり」で魔女が主人公を誘惑するために使ったお菓子が「ターキッシュディライト」で、日本語翻訳した方があまりに日本人に馴染みがないため「プリン」と意訳し、そのエピソードを知る読者達が「ターキッシュディライトとはなんぞや?食べてみたい!」と長年想い焦がれていた存在、なのだそうだ。

ここ数年だか十数年のうちになにがしかの変化があり、ターキッシュディライトは日本でもそこここで見られるお菓子になり、かつての少年少女たち狂喜。そういうことらしい。

残念ながら私はそこまでの読者ではなく悔しい限りだが、この展開を知るだけでワクワクがある。「知」の味だ。

伝統的なお菓子なので作ってる会社も様々。製法自体はシンプルで高価なものでもない、そこがまたよい。駄菓子屋の店先で売ってるようなものだろうか。きなこぼーみたいなものだろうか。

様々なので、憧れてて見つけて喜んで食べてみたけど全然おいしくなかったよ!みたいな感想も見受けられる。ますますよいな。

たぶん売ってるであろうところの目星はついた。今年のホワイトデーは勝手にロクムを買って勝手に食べる日に確定。「知」の味を求める旅が、今始まるのだ。