Take IT not EASY but EASY.
「ゴッホの耳消しゴム」かあ。
これ、ダメだな。ダメじゃないと思うだろうダメな私が見えるので、ダメだな。
「おおーやるね、その発想はなかったわー(笑)」って、私は言っただろう。「こんなん売っててさー面白くない?」って私は言っただろう。
配慮が足りない。足りないのだろうか。きっと怒られるまで私にはわからないのだ。悲しい。
軽い気持ちで、半端な気持ちで、私はそんなこと言うのだろうか。
半端な気持ちで斜めから見てるジャンルはたくさんある。そういうジャンルの閾値を越えた誰かを何かを「おーおーやっとんなー(笑)」って無責任な目で見るのだ。そういうときは怒られてもしかたないが、大体そういうとき私は余計なこと言わない。どちらかといえば話に入れずに苛立っている。
そしてそうでないジャンルもある。黙ってられないジャンルがある。それはきっと純粋な「好き」の気持ちの上に成り立つ感情の、はずなのだ。
好きなジャンルに携わる同じく好きで好き過ぎて行き過ぎた誰かを何かを、やはり私は「おーおーやっとんなー」と無責任な目で見るし、やはり怒られてもしかたないのだが。
「好き」が凝縮して形になった物、行き過ぎた「好き」のいびつな噴出点、そこに世界の共有を見る。私ではない私が、越えてくれたのだ。そういうものを見るときの「おーおーやっとんなー」には、配慮が追いつくはずがない。
擁護する気はない。配慮不足は配慮不足。多大な犠牲の上に少しずつでも平和に向かおうとする私たちの世界で、やはりそこには隣人の視線が足りないのだ。
全ての世界で、ジョークひとつであっても誰も傷つけず、何も損なわず、前に進む。
ま、簡単じゃあないさ。