only my millennium parade.
明治神宮行った。
鳥居が、ない!!
入口のでっかい鳥居が、建替中でなくなってる。知ってはいた。しばらく前から囲われててくぐれなかった。でも本体がいなくなる想像ついてなかった。今日も入口の囲みを眺めて、脇の遠回り参道に向かう間、違和感に気付けなかったのだが。
前を歩いてたおじさんが、立ち止まって鳥居の方にそっと礼した。私もあ、そうだなと思い鳥居の方を見ると、なかったのだ、鳥居。
不思議な光景。鳥肌立った。鳥居だけに。
そっと頭を下げてみる。何もない空間。でもそこは誰かにとっては何かが在るべきなのにない空間。今は見えないだけで在り続けている空間。
これが信仰か。これが哲学というものか。けっこう地味だけどこれも一生に一度あるかないかの経験だろう。
私は「明治神宮推し」なのだ。神宮さんと出会えて、同じ時を過ごせている。「ファンにとっての最大の幸福は、同じ時代に生きていることだ」と誰かが言っていた。(たしか椎名林檎さんについての誰かのエッセイだったと思う)
神宮さんの一生(?)で考えるとそれは私が出会う前の方が激動であり、そして私が死んだあとも末永く続いていくのだろう。でも私は私の人生に神宮さんがいてくれたことを忘れない。
一昨年の鎮座百年も嬉しいものだった。夜間参拝の光景の美しさに「超カッコいいよ今日の神宮さん…!!」て涙ぐんで呟いたものだ。
だから今日も、いつも通りお参りさせていただく。願わくばこの先も。
だから今日も、明治神宮の話をするとき、古参のめんどくさいファンみたいな顔、するのだ。