Stay by my B-side.

「呪術廻戦」をあまりちゃんと見ていない。

漫画の最初の方は読んでいたのだが。ちょっと目を離したらアニメ化されて世間の方が盛り上がっていた。こういうときの私はすぐヘソ曲げる。

そもそも人とこの作品について話したくない。嫌いだからではない、全貌は知らないがむしろ好きだ。好きだからこそたぶん、言ってしまう。

「で、両面宿儺ってもともと何なのか知ってる?」って。

めんどくさい話をするやつに成り果てること明白である。おそらくそこの深堀りを誰も求めていない。「呪術」の両面宿儺と実伝承の両面宿儺は関係ないのだと、wikipediaにも書いてある。

なのにきっと私はドヤ顔で早口だ。「ふーん…で?」って言われる。そんな己が見えるのだ。

これだからオタクは…である。私はオタクなんて呼ばれる上級な生き物じゃないのに。

豊田有恒さんの「両面宿儺」を読んでから、両面宿儺は私にとって特別だ。あの話の考察の深さとスケールの大きさ、正直言えば展開の意味わからなさ。あのいい意味の居心地の悪さみたいなものが火種を残し、あらゆる「両面」の物語は私の中で宿儺に回帰するようになった。

だから知りたいのだ。知識ではない。この両面宿儺どう?そんであなたの両面宿儺はどんな感じ?

でもだいたいみんな初両面宿儺なのだ。「そうそういいよね両面宿儺!」とはならない。

いつの間にか野見宿禰の話まで始めているだろう。「そうなんよ野見宿禰もさー」ってならない。わかってる。