月に吠ぇぃーるオブフォーチューン
「月に吠えらんねえ」を再読し始めた。この漫画たぶん途中までしか読んでない。朔太郎さんの狂気は胃にもたれる。
「月に吠える」には縁があると、勝手に思って生きている。
「月に吠える」は萩原朔太郎さん(現実)の詩集だ。私に詩の価値を論じることなどできないが、歴史に残る名作として扱われている、はずだ。
最初のきっかけはたぶん『「月」に吠える朝』GAOさんの歌だ。「大ヒットした歌手がその後出した大ヒットはしなかった歌」というのが好物みたいだ。「くもりのち晴れ」とか「市場に行こう」とか。長くなるので説明しない。
そして私のトラウマ詩「死なない蛸」が追い打ちをかける。この詩の作者が萩原朔太郎さんだと知ったときに何かが繋がった。「月に吠える」は私の「文学に対するキーワード」になった。
「文豪ストレイドッグス」とかを苦笑いしながらもどこかアツい気持ちで見てしまうのも根底は同じだろうか。難解なるかな文学の世界、片鱗でいいからそれを掴みたいという無力な憧れがそこにある。
手が届くことはない。決して手に入らない、なのに。蛸は死なない。
かくしてヨルシカさんが「月に吠える」を歌う。縁ここに極まれり、と私はまたしても勝手に震え、「月に吠えらんねえ」を再読し始める。
ずっとずっと月に吠えている。