a peace of cake.

月並みなタイトル。

高◯屋で安くない金額で注文して、届くの楽しみにしていたケーキが、ぐちゃぐちゃで届いたそうだ。

それはどうなの、ひどくない?って、みんな騒いだそうだ。

そんなケーキがいくつもあったけど、

そんなアクシデントを面白くして、結果的にクリスマスを楽しんだひとたちもいたようだ。

それっていいね、すごくいいよねって、みんな騒いだそうだ。

ああ。ダメだ。

ケーキを買えなかったひとたちに。

完璧なケーキを作るために心を砕いた人たちに。

その言葉は届くのだろうか。そんなことばかり、考えている。

優しい世界は、優しい世界に住む人たちのものだ。優しくない私には、そこに住む資格がない。

わかっているけど。世界はまっとうで。きらきらしている。